MT-07はサーキット走行会まで可能なしっかりした車体。
2017年01月11日 13時11分
MT-07はパッと見ると、最近の剛性感溢れるバイクを見慣れた目には華奢に見えるのですが、実際に走らせると、さすがに日本メーカーの最新の解析技術で作られたバランスの良さを感じます。必要十分な剛性で、しなやかに乗ることが出来る車体は、昔からのヤマハのハンドリングが継承されていて、「これがオートバイだ」と感じることが出来ます。
新車販売価格も、ABS付きモデルで約5万円、ABS無しだと約70万円ととてもお手頃な価格で、この価格は年式で言うと、30年前の750ccクラスの価格そのままです。
現在各メーカーから様々なジャンルのバイクが発売されているので、このコンパクトにまとまったMT-07は目立たない存在ですが、ライダーの意図する走りに近づける車体とエンジンは、必ず満足すると思います。
大型バイク初心者から、女性、サンデーライダーにはとてもピッタリ合うバイクですが、様々な車両に乗って来られたベテランライダーが乗ると、久々に気持ちのいい驚きが有ると思います。
町乗りからツーリング、峠道、高速道路、そしてサーキット走行会までこなしてしまうバイクは中々ありません。
サーキットを主に設計されているバイクは、どうしても初心者には運転が辛くなりがちです。
300㎞近いスピードで走る事を前提に設計されているバイクは、町乗り、60㎞位で走るツーリングでは、どうしてもパワーを持て余してしまい、「バイクに乗せられている感」は何時までもつきまといます。
そういったスーパースポーツモデルは、所有感は非常に高いのですが、普通にのんびり走る事が好きなライダーに取っては、MT-07の様な軽いバイクの方をおすすめ致します。